技術概要
本技術は、被験者の心室の動画像から、心室の機能を手軽に高精度で解析する装置、方法、プログラムを提供します。拡張および収縮する心室の断面を撮影した動画像を取得し、その画像に複数の線分で外縁が画定される多角形モデル(特に六角形)を当てはめます。画像認識アルゴリズムに基づき、このモデルが時間的に連続した心室の断面画像内で心筋領域を追跡することで、線分の時間的変化から心室の機能を定量的に解析します。これにより、従来の熟練を要する解析作業を簡素化し、診断の標準化と効率化を実現します。
メカニズム
本技術の核は、動画像取得手段が捉えた心室の断面画像に対し、心筋モデル化手段が六角形などの多角形モデルを自動的に当てはめる点にあります。このモデルは、心室を構成する複数の心筋と複数の線分を対応付けます。心筋モデル化手段は、画像認識のアルゴリズムを用いることで、時間的に連続する一連の画像内で心筋に対応する領域を追跡し、モデルを連続的に当てはめます。その後、心機能解析手段が、この線分の時間的な連続変化(例えば、線分の長さや角度の変化)に基づいて、心室の収縮・拡張機能や壁運動異常などを定量的に解析し、詳細な心機能レポートを生成します。
権利範囲
AI評価コメント
残存期間11.8年、15の請求項、有力な代理人の関与、そして審査官の厳しい審査を乗り越えたSランク特許です。先行技術8件を制し、独自の技術優位性を確立。大学発の技術として高い信頼性と学術的裏付けがあり、市場への先行者利益を最大化する強固な事業基盤を構築できるポテンシャルを秘めています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 心機能解析の簡便性 | 熟練を要する手動測定、時間と手間 | ◎ AI画像認識による自動モデル化、手軽 |
| 解析精度と客観性 | 熟練度に依存、ばらつきが生じやすい | ◎ 多角形モデルによる客観的・定量的評価 |
| 導入コスト | 高価な専用装置、訓練コスト | ○ 既存動画像装置との連携容易、ソフトウェア中心 |
| 診断時間 | 長時間、患者負担が高い | ◎ 短時間での解析、患者負担軽減 |
本技術を導入することで、1施設あたり年間5,000件の心機能検査において、1件あたりの解析時間を15分短縮できると仮定します。これにより年間1,250時間の医療従事者の工数削減が可能です。医師・技師の平均時給を1万円とすると、年間1,250万円のコスト削減効果が見込まれます。複数の医療機関や健診センターへの展開を考慮すれば、年間数億円規模の経済効果と、早期診断による治療費抑制、患者QOL向上といった非金銭的価値創出が期待されます。
審査タイムライン
横軸: 診断効率性
縦軸: 解析精度と客観性